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岡田真由子 古都京都で生まれ育った岡田は、アジア、ヨーロッパなど15カ国を約1年かけて一人旅し、それぞれの国で育まれた芸術や美意識を体感しました。そして、グローバル化する社会で最も重要なことは、それぞれの国の価値観や魅力を尊重することと感じた岡田は、大学で専攻した日本画をベースに置いて、これまで学んだ油画、陶芸、彫金、書など、様々な表現スタイルを応用して、日本人の美意識の表現に挑戦してきました。移り行く日本の四季の花々を見事に描いた観音寺の天井画46枚の創作、若手アーティストの登竜門「東京ワンダーウォール」入選、また「産経国際書道展」特選、および東京都知事賞など、岡田の表現活動は色々な分野で高く評価されております。
現在岡田が挑戦している表現は「押絵」です。京都に生まれた岡田は、祖母や曽祖母から膨大な量の着物を受け継ぎました。これらの着物は、古いものは100年以上も前ので、いずれも上質な正絹の生地で、その色彩、風合い、質感には、日本人の鮮やかな美意識が凝縮されています。岡田は、この着物生地に表現素材としての可能性を見出しました。日本画は、もっぱら岩絵の具で採色されます。しかし、岡田は、何千種類もの着物生地の中から、色、織柄、文様、風合いなど、モチーフに最適な生地を選び出し、日本古来の工芸「押絵」の技法を応用して、着物生地を彩色手段とする「絹画」(きぬが)というオリジナルのスタイルで、新たな日本画の世界、日本の美意識を展開します。
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